窯業系サイディングの宿命! 壁クラックとコーキングの補修

ようやく安定した天候が続いていて、仕事も大忙しの毎日です。

現在、窯業系サイディングの2色分け施工を某所で行っております。

壁の痛みは、まずコーキング部分から

どんなにステキなサイディングを使った外壁でも、どうしても起きてしまうトラブルが、コーキング(シーリング)部分の劣化です。

ちなみに写真は新築から11年が経過したお宅です。コーキングは写真のようにかなり痩せて意味をなしていません!!

ここから雨水などがボードの裏へ回って、見えないところや室内の湿気やカビの原因になるんですね。

コーキングの劣化とひび割れ

長持ちすると言われるサイディングボードでも…

温度差と雨と地震が多い昨今

さらに、ボード自体にも「反り」と「ひび割れ」が起きます。

これはメーカーや建築時の不良ではなく、必ずと言っていいほど起こる現象です!

そして、立地や地域によりかなり症状に差が出ます!

西面、南面で1番多いのが直射日光による温度変化での反り。
東面、北面は凍結によるひび割れ。
さらに湿気により発生する壁のブカブカ、フカフカ化。

また、ボードを止めている固定釘まわりには高確率でクラックが発生します。
最近頻発する地震や地盤沈下が原因と考えられます。

チェックとメンテナンスは建物長持ちの条件

上のようなことは、窯業系サイディングの宿命と言っても過言ではない問題。

でも、原因となる天候や地震は、どれも防ぎようがありませんよね?

なので日頃のチェックはもちろん、外壁塗装を行う際の、しっかりとした診断とメンテナンス・補修は、ホントに大事な作業になります。

一般的にサイディングの塗替えメンテナンスの目安は7~8年と言われています。
この機会にお家の周りを一周して確認してみてください。