擁壁を守る塗装!美観と耐久性を高める秘訣とは?

自然の力に晒される擁壁は、時とともに劣化が進行します。
美観を損ねるコケや藻の発生、ひび割れの拡大、塗膜の剥がれなど、放置すれば深刻なダメージに発展しかねません。

擁壁の健康を守り、家の外観を美しく保つためには、適切なタイミングでの塗装が不可欠です。
今回は、擁壁塗装のタイミングと流れについて解説していきます。

□擁壁塗装のタイミングとその重要性

擁壁塗装は、単なる美観の問題ではありません。
適切なタイミングを逃すと、修復に多大な費用と時間を要する事態に陥ります。
以下の3点に注意し、塗装の必要性を見極めましょう。

*コケや藻の発生

擁壁の表面に広がるコケや藻は、古びた印象を与えるだけでなく、人体にも悪影響を及ぼします。
高圧洗浄で一時的に取り除けても、根本的な解決にはなりません。
防藻・防カビ塗料を用いた塗装が、再発を防ぐ最善の方法です。

*ひび割れの進行

地震や経年劣化によって生じたひび割れは、放置すれば雨水の浸入を招き、鉄筋の錆びや膨張を引き起こします。
最悪の場合、擁壁の崩壊につながりかねません。
ひび割れを発見したら、速やかに補修と塗装を実施することが賢明です。

*旧塗膜の劣化

既存の塗膜も、8~10年ほどで劣化が進みます。
チョーキングや剥離が目立つようになれば、防水効果も低下しています。
外壁塗装と同時に擁壁の塗り替えを行えば、効率よくコストを抑えられます。

□擁壁塗装の流れについて

専門家による擁壁塗装は、入念な下地調整と丁寧な塗装工程が特徴です。
その流れを理解することで、長持ちする塗膜の形成とメンテナンスの軽減につながります。

1:高圧洗浄と養生

まず高圧洗浄機でコケや藻を洗い流し、塗装前の養生を行います。
周囲への塗料の飛散を防ぐ養生は、手間と時間を要しますが、欠かせない工程です。

2:下地調整と下塗り

研磨剤で下地を整え、ひび割れは補修剤で埋めます。
その後、塗装の定着を助ける下塗り塗料を丁寧に塗布します。

3:中塗りと上塗り

下塗りが乾いたら、指定色の塗料で中塗りを施します。
さらに上塗りを重ねることで、美しい仕上がりと高い耐久性を実現します。

4:点検と引き渡し

上塗り完了後、スタッフによる入念な点検と依頼主との最終確認を経て、引き渡しとなります。

□まとめ

擁壁塗装は、コケや藻の発生、ひび割れの進行、旧塗膜の劣化といった劣化サインを見逃さず、適切なタイミングで実施することが肝要です。
高圧洗浄から丁寧な下地調整、下塗り、中塗り、上塗りまでの一連の工程を経ることで、擁壁の美観と健康を長期にわたって守れるのです。

定期的な点検とメンテナンスを怠らず、家の顔である擁壁を美しく保ちましょう。