セラミック外壁塗装の選び方!種類別特徴やよくある誤解を解説

セラミック外壁塗装という言葉を耳にすることがあるかもしれませんが、その具体的な内容や他の塗料との違い、さらにはメリット・デメリットについて詳しく知っている方は少ないかもしれません。
この記事では、セラミック外壁塗装の種類や特徴、選び方のポイントについて詳しく解説し、読者の皆さんが安心して最適な外壁塗装を選べるようにすることを目的としています。

□セラミック外壁塗装とは?種類別の特徴

セラミック外壁塗装は、シリコン塗料やウレタン塗料などにセラミックの粒子や粉末、セラミックビーズが添加された塗料の総称です。
汚れにくく、耐久性が高いことが大きな特徴ですが、種類によってその性能や価格が異なるため、それぞれの特性を理解して選ぶことが重要です。

1:微量のセラミック粒子を含む塗料

このタイプの塗料は、乾燥時にセラミック粒子が塗膜の表面に浮き上がり、汚れが雨水で流れ落ちやすくなる特徴があります。
これにより、外壁が常にきれいな状態を保ちやすくなります。
しかし、断熱効果はあまり期待できないため、断熱塗料を求める方には向きません。

2:極小セラミックビーズを含む塗料

この塗料も基本的な特徴はセラミック粒子を含む塗料と同じで、汚れが落ちやすい性質を持っていますが、配合されている中空のセラミックビーズにより、断熱効果や防音効果も期待できます。
特に、防音塗料として使用する際には、周囲の騒音を遮断する効果が高いです。

3:カラーセラミックスを配合した塗料

このタイプの塗料は、さまざまなカラーのセラミック粉末を配合することで、乾燥後の塗膜が石材のような仕上がりになるのが特徴です。
見た目には凹凸が多くなり、他のセラミック塗料と比べて一風変わった外観を演出します。
また、断熱効果も持ち合わせているため、機能性と美観を両立させたい方に適しています。

□セラミック外壁塗装に関するよくある誤解

セラミック外壁塗装に対する誤解は多く、その選び方や性能についての正しい知識を持つことが重要です。

1:セラミックは塗料のグレードに関係ない

セラミックは塗料の成分の一つであり、塗料のグレードには直接関係ありません。
外壁塗装に使われる塗料には、アクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、ラジカル塗料、フッ素樹脂塗料の5つのグレードがありますが、セラミックはこれらのいずれの塗料にも添加される可能性があります。

2:セラミック塗料なら長寿命とは限らない

塗料の耐久性は、セラミックの有無ではなく、ベースとなる樹脂によって決まります。
たとえば、セラミックを含むウレタン塗料の耐用年数は通常のウレタン塗料と同じ6~8年であり、セラミックを含むシリコン塗料の耐用年数も通常のシリコン塗料と同じ12~15年です。
このため、セラミック塗料が必ずしも長寿命であるとは限りません。

3:セラミック配合量が多いほど耐久性が高いわけではない

セラミック配合量が多いからといって、必ずしも耐久性が高いわけではありません。
塗料の寿命や性能は、ベースとなる樹脂の種類や品質によって左右されます。
セラミック100%の塗料は存在せず、また仮に存在したとしても割れやすくなってしまうため、実際には効果的ではありません。

□まとめ

セラミック外壁塗装は、その高い耐久性と汚れにくさから人気がありますが、塗料の選び方には注意が必要です。
セラミック外壁塗装の種類や特徴を理解し、自分のニーズに合った塗料を選ぶことが重要です。
また、セラミック配合量が多いからといって、必ずしも長寿命ではないことを覚えておきましょう。
正しい知識を持って最適な外壁塗装を選び、安心して住まいのメンテナンスを行いましょう。